
ANA X株式会社は、ANAグループのプラットフォーム事業を担う企業として、マイレージやライフスタイルサービス、モビリティサービスを軸に事業を展開している。
ANA X株式会社が提供するANA Pocketは、日常のあらゆる移動でポイントが貯まるというアプリ。ポイントでガチャを回して、ANAのマイルや他社ポイント、おトクなクーポンなどに換えることができます。
独自の広告フォーマットでアプリの収益化・事業成長を支えるMyChipsをANA Pocketに導入したのは、2025年5月から。それまでの間、他社のオファーウォールを活用していたものの、なかなか期待した成果が得られず、短期で収益の柱を確立することが導入前の課題だったといいます。
そうした状況でMyChipsの追加導入を決めた経緯と、導入後の変化やユーザーの反応などについて、ANA X株式会社ライフバリュー事業部ANA Pocketチームの入内島さくらさんにお話を伺いました。
<記事の要約>
- 日常のあらゆる移動でポイントが貯まるANA Pocket
- 綿密なシミュレーションが成果を生み出す原動力になった
- 見やすいUIがユーザーのモチベーションを支える
- 優れたUI/UXが収益性とエンタメ性のバランス強化に貢献
ANA X株式会社
ライフバリュー事業部 ANA Pockeチーム
入内島 さくらさま
日常のあらゆる移動でポイントが貯まるANA Pocket

— ANA Pocketのサービス内容と特徴について教えてください。
入内島さくらさま(以下入内島):ANA Pocketは、日常の移動や移動距離、さらには「チャレンジ」を達成することでポイントが貯められるポイ活アプリです。歩きから電車、車、飛行機まで、あらゆる移動がポイントとして反映されます。
貯まったポイントはガチャを回すことで、ANAのマイルや他社ポイント、おトクなクーポンなどに換えられます。ユーザー様のライフスタイルに合わせて使えるポイントを、毎日の移動でコツコツと貯められることが特徴です。
— MyChipsを導入したきっかけを教えてください。
入内島:当時のANA Pocketは、会員規模の拡大フェーズにありました。長期的な施策は順調に走っていた一方で、他社のサービスで展開していたオファーウォールで期待していたような成果を挙げられておらず、短期的に収益を伸ばすことが社内で課題になっていました。そこで一案として上がったのが、オファーウォールを追加して強化する施策だったのです。
–事業全体の中でのオファーウォールの位置づけについてはどのように考えていたのでしょうか?
入内島:事業の収入は、広告収入と有料会員収入の2本柱で成り立っているのですが、広告が過多になると、どうしてもUXが下がってしまいます。
そうした状況で収益を拡大させる手段として、オファーウォールを拡充するのが有効ではないかという意見が社内で盛り上がるようになりました。
ユーザー様自身で案件を選択し、移動時間や移動先で楽しんで取り組める「別の楽しみ」を見出すことができるのは、オファーウォールの強みであると考えていました。
綿密なシミュレーションが成果を生み出す原動力になった

–導入の際にクリアすべき課題のようなものはありましたか?
入内島:社内のANAの決裁ルートが少し複雑なため広告単価の予測が難しく、明確な根拠をもって投資に対するリターンの回収見込みを示すのが難しかったと感じています。
しかし、そこは御社のサポートのおかげで乗り越えることができました。ご相談させていただく中で、他社事例を紹介いただいたり、アプリDAUを緻密に示していただいたりしたおかげで、弊社のDAUと照らし合わせて根拠に基づいた予測をまとめることができ、無事に社内決裁を通過できました。寄り添った対応で一緒に取り組んでいただき感謝しています。
–実際に導入してみての成果や実感について教えてください。
入内島:目標収益に対して、145%の進捗率を生み出すことができ、当社の新たな収益源として大きく貢献いただいております。導入の前段階で緻密なシミュレーションを詰めていただいたおかげで、課題としていた収益面は大きくカバーできたと感じています。
ユーザー様の反応を見ても、積極的にご利用いただいている手応えがあり、アプリをご利用いただく時間が増え、エンゲージメントの向上につながっていると感じています。案件の種類も豊富なため、好きな案件を選びポイントを大量に貯めることができるのはユーザー様にとって大きなメリットであり、ユーザー様との高い親和性を実現できるのは、オファーウォールの強みだと思っています。
見やすいUIがユーザーのモチベーションを支える

–今回の導入は、他社のオファーウォールとの併走というかたちでしたが、実際に動かしてみての感想は何かありますか?
入内島:複数のオファーウォールを並走させるのは、弊社としても初めての試みだったのですが、収益の面で高いパフォーマンスが見られたので、導入して良かったと感じています。
複数のオファーウォールを並走するにあたり、ユーザー様にわかりやすい名称を検討し、結果「ゲームボーナス」として導入いたしましたが、ゲーム感覚を楽しみながらご利用いただいているそうです。
また、他社と比較しても目を見張るUIの見やすさがあると感じています。ユーザー様に満足いただけるUI/UXであることは大きな強みですし、そこも社内決裁がスムーズに通った大きな要因であると感じています。

–今回MyChipsはゲームに絞ったかたちで導入いただきましたが、特徴としてお気づきになったことは何かありましたか?
入内島:現在ユーザー分析の過程ではあるのですが、他社のオファーウォールの利用層と比較して若干女性が多い傾向があると感じています。また入り口の名称を「ゲームボーナス」としたことで、自然と明確にゲームを目的とした層が集まるのかもしれません。また、ご利用いただいているユーザー様の端末によって、人気のゲームが分かれる点も興味深いです。
–女性ユーザーが多い一因には、おそらく「女性も取り組みやすいカジュアルなゲームが多いこと」があると思います。ところで、ユーザーが取り組むときのモチベーションという視点で、MyChipsについて感じるところはありますか?
入内島:やはりUIの見やすさがポイントかと思います。テキストだけでなく枠囲みなどのデザインが効果的にされており、「次のステップに行けばどんなポイントがもらえるか」といったことが一目瞭然なので、ユーザー様が続けて取り組むモチベーションにつながるのだと思います。
優れたUI/UXが収益性とエンタメ性のバランス強化に貢献

MyChipsへの今後の期待についてお聞かせください。
入内島:ANA Pocketは現在現状SSP広告などにも接続しています。ただ広告を見せる頻度が過多になってしまうのは、やはりユーザー様にとってストレスになります。一方でユーザー様が好きな案件を選び、アクションに応じてポイントが獲得できるオファーウォール広告は、収益性とエンタメ性のバランスをとるのにとても有効だと考えています。
中でも御社のMyChipsは、UI/UXの見やすさ、分かりやすさが秀逸で、ユーザー様が動線で迷わせることなく、ストレスをかけないように設計されていると感じます。
また、導入前の段階から現在にかけても、御社の対応が特筆して手厚いと感じています。こちらから問い合わせる前に積極的にフィードバックがあったり、いつも適切なタイミングで連絡をいただけたりと、しっかりと向き合って対応していただけることは本当にありがたいです。
これらの強みは、これからMyChipsを導入する企業もきっと実感できるのではないでしょうか。
–最後にANA Pocketのサービス展開について、今後の目標をお聞かせください。
入内島:ANA Pocketは、「日常的な顧客接点」「ANAマイルの高還元性」が強みであると考えています。
日常の移動がポイント化され、ユーザー様に合ったライフスタイルのポイントに交換できることが最大の特長なので、その強みをさらに活かした収益拡大の施策に取り組んでいきたいと考えています。
また、ANA PocketはCO2の少ない交通手段を利用するほど、より高いポイントが獲得できる設定になっており、地球環境への配慮を促しています。将来的には健康促進、エコ活動、そして地域創生といった分野で社会に貢献し、さらにさらなる事業成長を目指します。
MyChips導入に関するお問い合わせやご相談はお気軽にご連絡ください。
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ライター:林隆行
企画・コーディネート:渡辺哲・粉川 裕基
